Gallery Max New York

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遊び心あふれる、ワクワクする真珠の世界
おもしろいパール展
THE ART OF PEARLS
Unprecedented design by Eiji Uemura

May 21 - 25, 2024
Tue-Sat: 11:00am - 6:00pm, Closed: Sun & Mon
Opening Reception: Tuesday, May 21, 6:00pm - 8:00pm
( A talk by Eiji Uemura: 6:30pm-7:00pm )
Closing Reception: Saturday, May 25, 3:00pm - 6:00pm
RSVP: mfuji@gallerymaxny.com
Gallery Max New York ( 4階 ) / 入場無料
552 Broadway ( bet. Prince & Spring Street. / Intercom# 9 ),
Room 401, New York, NY 10012
Contact: Tel. 212-925-7017 / Cell. 917-704-1743

パールっておもしろい。

Because everyone is different —THE ART OF PEARLS

Eiji Uemura believes that every pearl —just like each individual— is different, and unique. Nearly 100 years ago, humans began creating perfectly rounded “cultured” pearls making them unique in comparison to natural pearls. Eiji has taken a new modern approach —cultured pearls should each be different, maintaining a more natural shape. Pearls, like people, do not need to be the same.

Eiji Uemura is a third-generation successor of Uemura Cultured Pearls. Beginning with a traditional pearl necklace of perfectly rounded pearls, Eiji's natural sensibility and fire led to the creation of unique pearl jewelry and the innovation of ornamental pearls as artwork.

The innovative nature of Eiji's concepts includes newly designed pearls with traditional Makie ( Japanese Lacquer sprinkled with gold and silver powder ), Kiriko ( faceted ), and a combination of pearls with Kurochiku (Black Bamboo) as well as rubies or diamonds. He has also challenged himself to produce oversized pearls, uncommon shapes like cubed pearls, natural indigo dyed pearls, and more.

Eiji began showing his work overseas including in Korea, France, Hong Kong, Germany, Lithuania, Shanghai, Macao, Malaysia,Taiwan, Lebanon, Azerbaijan, Beijing, Thailand, and New York, and it's been very well received.

During the exhibition Eiji Uemura will meet you personally to show and demonstrate how to wear his pearls to greatest effect.

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パールっておもしろい。

ワクワクしながら、真珠の未来を広げたい

上村は、 三重県南伊勢で祖父の代から真珠養殖を営む3代目で、真珠に限りない愛情を注ぎ制作に取り組んでいるユニークなパールアート作家である。

上村は、身に着けるジュエリーだけでなく、身に着けない時間もアートとして楽しめるパール作品を次々に発表している。真珠は生物が作り出す唯一無二の宝石で、その真珠を世界に一つだけのアートとして楽しんでもらいたいと上村は考えている。特別の日だけでなく、日常に溶け込むような、遊び心のあるパール作品を多くの人たちもっと楽しんでもらいたい。ふとした一人の時間に絵画のように眺めたり、家族や友人との楽しい時間を演出したり。 そして出かける時には相棒のように連れ出して色々な場所で自身を輝かせるパールを世に送り出したい。そんなことをイメージしながら、毎日真珠と共に人生を歩んでいる。

伝統と新しさの融合から生まれた、オリジナリティー溢れるパールアート

上村は、真珠の表面に漆で文様を描き純金・純銀などの金属粉を蒔きつけて付着させる蒔絵の伝統技術を真珠に施し、アートとして完成させた第一人者である。 また、真珠の表面にこれも日本の伝統工芸でもある切子をほどこし、真珠に躍動感あふれる現代的な感触を付加。そのカービングを引き立たてる本藍染め真珠は神秘的な青い光を放っている。さらに、特殊な技術で22mm以上の大きな真珠も開発。日本のあこや真珠以外にも、四角い真珠や珍しい色の真珠など、世界中の希少な真珠もコレクションし作品の幅を広げている。

上村は、「 日本の伝統と文化の素晴らしさとともに、真珠の新時代を体感していただきたいのです。私は、常に新しい発想で新しい事に挑戦していきたいと思っています。」と語る。

自然色・無調整パールの魅力と可能性

何年もの間、海の中で貝が育てた養殖真珠の何重もの巻きと色合い は、まさに自然がつくり出した創造物といえる。 上村は、海から引き上げ、そのまま洗浄しただけで色調整をしない無垢な真珠の奥ゆかしさと力強さに心引かれ、いくつもの作品を発表している。世間では、真円で照りが強く、傷も欠点もない、いわゆる『花珠』が良い真珠とされているが、上村は真珠を育てる立場として、この事にとても違和感を感じている。母貝はどれも同じ長い時間をかけて真珠を育て、この世に送り出す。その中で、良い真珠と悪い真珠に分けられ、悪い真珠とレッテルを貼られた真珠は見向きもされない。「私は悪い真珠は無いと思っています。例えば『エクボ』があったり、形が歪んでいても、それはその真珠が持って生まれた個性です。私はその個性を生かし、デザインし、真珠たちを『花珠』と同じ舞台に立たせたいのです。」

「南伊勢にある私のアトリエには、時には野生動物や魚が遊びに来たり、突如鳥の演奏が始まったりと、研ぎ澄まされた自然の時間を過ごすことができます。もちろん海外や都会で刺激を受ける事は作品づくりに必要不可欠ですが、やはりここがあるから、自然からのインスピレーションを受け、自然体から生まれる作品ができるのだと思っています。」

上村は、昨年秋フランス・パリでの展示会が好評だったため、来年もパリでの展示会が予定されているほか、オーストリア・ウイーンでの 展示会も予定されている。ギャラリー・マックス・ニューヨークでの久々の展示会は、日本、アジアはもとより、アメリカ、ヨーロッパへと活躍の場を広げる上村のパールアートの真髄と真珠の可能性を実感できるまたとない機会と言える。